梅雨の季節に見直す「伝わる防災」
梅雨から台風の季節は、短時間で状況が変わりやすく、避難情報や停電への備えが気になる時期です。
水や食料、ライト、モバイルバッテリーなど「モノの備え」は進んでいても、もう一つ見落としやすいのが、“家族に情報が伝わるか”という備えです。
補聴器専門店オーディオ・ノバでは、60歳以上の親がいる子世代を対象に「親に避難情報が確実に伝わるか」を調査しました。その結果、親に避難情報が「確実に伝わる」ことに不安を感じている人は58.4%。半数以上が、どこかに不安を感じていることが分かりました。
親に避難情報が「確実に伝わる」自信はありますか
調査では、「自信あり」は11.8%、「やや自信あり」は29.8%でした。一方で、「やや不安」は43.7%、「不安」は14.7%となり、不安層は合計58.4%にのぼりました。
災害時の備えというと、非常食や防災グッズに目が向きやすいものです。しかし、実際には「必要な情報が、必要な人に届くか」も大切な備えの一つです。
「どこが不安?」放送も声かけも“どちらも心配”
不安がある方に詳しく聞くと、ポイントははっきりしています。
「避難放送が不安」「家族・近所の声かけが不安」といった“どちらか一方”ではなく、「避難放送も、声かけも不安」という回答が最も多くなりました。

不安がある方のうち、「避難放送も、声かけも不安」と回答した人は50.2%。つまり、「放送があるから大丈夫」「家族が声をかけるから大丈夫」と、どちらか一つで片づく話ではありません。
だからこそ大切なのは、情報源を増やすことだけではなく、非常時に「親に届く状態」を作れているかを、家族で一度確認しておくことです。
“届きにくい状況”が重なることも
次に重要なのは、「放送」や「声かけ」の是非というよりも、それが届きにくくなる状況です。
調査では、不安の理由として、「親がスマホ通知に気づかない/スマホを見ない」「夜間・就寝中に気づきにくい」「雨音・騒音で聞き取りづらい」といった声が多く挙がりました。
梅雨の雨音や夜間は、普段よりも“伝わりにくい条件”が重なりやすい時期です。ここが、家族の防災を考えるうえで見落としやすいポイントです。
親の「聞こえ」、半数以上が“気になった経験”
今回の調査では、親の「聞こえ」が気になった経験がある人が52.7%でした。

たとえば、「聞き返しが増えた」「呼びかけに気づきにくい」「テレビの音量が大きい」など、日常の中で感じる小さなサインです。
こうした日常の“伝わりにくさ”は、非常時にはさらに大きくなり得ます。雨音、混乱、夜間、停電などが重なると、普段なら届く声や情報が届きにくくなることもあります。
今日からできる「伝わる防災」3つのチェック
難しいことを増やすより、まずは家族内の“決めごと”と“確認”から始めるのがおすすめです。
1. 誰が避難情報を確認して、どう共有するか
「誰が最初に確認するか」「どう連絡するか」を決めておくだけでも、非常時の判断の迷いが減ります。まずはLINEや電話など、家族が使いやすい方法を確認しておきましょう。
2. 夜間に気づける工夫をしておく
スマホの置き場所、音量・バイブ設定など、できる範囲で“気づきやすい状態”を作っておくことが大切です。親世代がスマホをあまり見ない場合は、家族側がフォローする前提を決めておくのも一つの方法です。
3. 「声かけ」が届く前提を見直す
同じ家にいても、別室・入浴中・就寝中など、声が届きにくい場面があります。“呼びかけが届かないこともある”前提で、別の確認手段も用意しておくと安心です。
補聴器ユーザーの方へ:梅雨前に見直したいこと
補聴器をお使いの方は、非常時こそ「いつも通り使える」ことが安心につながります。
- ● 充電式の場合:充電の習慣と、外出時の充電切れ対策を確認する
- ● 置き場所:就寝時や外出時に「どこに置くか」を決めておく
- ● 梅雨時のケア:汗・湿気が増えるため、乾燥やお手入れを見直す
「最近ちょっと聞こえづらい」「補聴器の調子が不安定かも」という場合は、梅雨に入る前に点検しておくと安心です。
ご家族の方へ:中目黒で「難聴体験」
「親の聞こえ」を話題にするのは、意外と難しいものです。
補聴器専門店オーディオ・ノバ ワールド・オブ・ヒヤリング 中目黒店では、親の「聞こえ」を家族が“体験”として理解できる「難聴体験」をご用意しています。
体験を通じて、「どんな場面で伝わりにくくなるのか」を具体的にイメージできると、日常の声かけや非常時の備えにもつなげやすくなります。
梅雨の季節に、家族で一度確認を
梅雨・豪雨の季節は、「モノの備え」だけでなく、親に情報が届くかという“伝わる備え”も大切になります。
- ● 誰が避難情報を確認するか
- ● 夜間に気づける工夫があるか
- ● 声かけが届かない場合の確認手段があるか
- ● 親の聞こえに気になるサインがないか
この4つを、梅雨前に一度だけでも家族で確認してみてください。小さな見直しが、いざという時の安心につながります。
調査概要
本コラムの数値は、補聴器専門店オーディオ・ノバがインターネット調査(Knowns)で実施した「梅雨・豪雨に備える“伝わる防災”調査(親世代)」に基づきます。対象は「60歳以上の親(実親・義親)がいる子世代」、有効回答数はn=389、調査時期は2026年5月です。